今日はメンテナンスやベアリング追加で、スピニングリールのラインローラーやハンドルノブなど、回転部を分解・整備する際の注意点について。
締め付けトルクとネジロックについて、意外と陥りがちなことについて書きます。
初心者の方や、初めて自分でリールのメンテナンスをされる方の参考になればと思います。

先日釣り仲間の同級生と会いました。
彼はバス釣りが好きで、昔から何度も一緒に釣りに行っています。
ベアリングを追加したという彼のリールを見て触ってみると、ラインローラーが動きません。
完全にネジの締め過ぎです。
ラインローラーのメンテナンスは非常に重要だと思います。
ベアリングへの交換も簡単で良いですが、やり方を間違えると、やらない方がマシという結果にもなります。
ラインローラー部の分解自体はとても簡単。
初めての人でも出来ます。
ネットを見ると、ドライバー1本で出来る!と書いてあるのをよく見ます。
確かにそうかもしれません。
しかし、もう1点必須だと思います。
ネジロック剤です
先日渓流用のツインパワーc2000SHGをメンテナンスしました。
作業自体は簡単で、この-ネジを外すだけ。

しかしこのネジ、めちゃくちゃ硬くて外れにくいですが、強力な力で締め付けられているという訳ではありません。
ネジロック剤が塗ってあるからです。
力任せに回すと、ネジ穴が潰れて詰む可能性が高いので、ご注意を!
ドライバーを、
押す力:回す力=7:3
これぐらいでいきましょう。
また、しっかり合うサイズのドライバーを使用しましょう。
小さめのサイズで無理矢理…というのは厳禁です。
余程回らないのなら、ドライバーのお尻を軽くハンマー等で軽く叩きながらやると良いです。

ラインローラー部を構成する部品はたった4点。
構造を非常に単純です。
左から、、、
①受けネジ
②ワッシャー
③カラー
④−ネジ
※右端にちょこっと写ってるのはドライバー
よくあるベアリング追加カスタムは③のカラーをベアリングに置き換えるだけです。
注意が必要なのは組み戻しの時。
それぞれ元通りに組み付け、最後に④のネジを締めつけて完了なのですが、
最初にネジを外した時と同じトルク(力)で締めてはいけません!
最初に硬くてネジが回らなかったのは、ネジロック剤が塗られているからです。
思いっ切り締め付けられているから緩まなかった訳ではありません。
ネジを外す時と同じ力で締めたら壊れます。
もしくは、ラインローラーが回りません。
この−ネジの締め付けは、緩まない程度で充分です。
それと、ネジロック剤の塗布もお忘れなく。
回転部が緩まないようにする為のネジロック剤です。
④−ネジの、ネジ山に付いている赤いものがネジロック剤です。

友人は、最初ガチガチに締まっていたから、同じぐらいのパワーで締めた!とのことでした。
それでローラーがロックされていました。
ちなみに、ハンドルノブへのベアリング追加の際も同じです。
どちらも回転部なので、強く締め過ぎると回りません。
しかし常に回る部分なので、適切なトルクで締めるだけだと緩みます。
だから、
ネジロック剤が必須です。
※中強度ぐらいのものが良いです。
ネットで何となくベアリング追加カスタムをしている方達のページを見ていると、ネジロック剤に触れている方がいなかったのが不思議です。
クルマやバイクでも何でもそうですが、ネジには適切な締め付けトルクというものがあります。
ついつい念を入れて強く締めたくなりますが、それではせっかくのメンテナンスで逆に性能を落とすことになります。
さすがにリールでトルクレンチは使ったことがありませんが…
リールのネジ締め付けトルクのサービスデータってどこかで公開されてるんでしょうか?
そもそも存在するのか?
ご存知の方がおられたら教えて下さい!
余談ですが、ラインローラーには防水グリスがたっぷり塗られており、これが回転を阻害しています。
私は淡水のみで使うリールでは防水グリスは除去してオイルのみにしています。
渓流のようにアップストリームで軽いルアーを使う釣りでは、防水グリスの抵抗でラインローラーの回転が悪くなります。
これ凄くオススメです!いつも使ってます。
別に元々の防水グリスと混ざってしまっても問題無しです。
元々は銃器のメンテナンス用ですが、釣りはもちろん、クレ556を使うような場面では活躍してくれます!
プラスティックやゴムに塗布しても問題なく、何にでも使いやすいです。
最後に、私が現在使っているドライバーセットも貼っておきます。
付け替えられるビット(先端部分)が豊富。
一般的な+-はもちろん、トルクスなど特殊形状のものまで幅広く揃っています。
これ1つあれば、釣りに限らず大概の作業には対応可能。
もはや対応できない作業を見つける方が難しいぐらいです。


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