今回は、メジャークラフトのパックロッド「ファインテール トレッキング&トラベラー FTX-46/505UL」のレビューです。
このロッドの特徴は何といっても、1本で4.6ft・5.0ftの2つの長さを使い分けられる「スイッチスタイル」です。
私は約50釣行で使用し、ツーリングを兼ねてバイクで渓流へ向かう際には重宝しました。
携行性に優れ、さらにユニークな特徴を兼ねそろえたロッドである一方、継数の多いパックロッドならではの癖もあります。実際に使って感じた長所と、購入前に知っておきたい点を率直にまとめます。

FTX-46/505ULのスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 全長 | 4.6ft/5.0ft |
| 継数 | 4本/5本 |
| ルアー | 1〜8g |
| ライン | 2〜6lb |
| PEライン | 0.3〜0.8号 |
| アクション | ファースト |
| 自重 | 実測71g |
| 仕舞寸法 | 約43cm |
| 希望小売価格 | 22,880円(税込) |
継ぎ目が多いパックロッドなので、少し長いファインテール542ULより若干重いです。
価格以上に質感の良いパックロッド
FTX-46/505ULには、各ピースを分けて収納できる竿袋と、しっかりしたセミハードケースが付属します。
ケースに収めた状態でも長さは約43cm。バイクや自転車、公共交通機関を使った釣行はもちろん、旅行や源流キャンプでの持ち運びにも便利なサイズです。
私も当時は時々バイクで釣りに行っていたため、この短さには助けられました。泊まりの釣行では、セミハードケースごと携行しました。


天然木のリールシートやコルクグリップを採用し、ガイドもSiC-S。
雰囲気的にもスペック的にも立派なもので、このコスパの高さはさすがファインテール。
高級ロッドと同等とまでは言いませんが、価格帯を考えれば外観と各部の作りは極めて良好です。
ロッドエンドはEVA製で滑りにくく、フィールドでも気楽にロッドを立てかけられます。
カッコいい金属製だと気を使うのでちょうどいいです。

私が購入した当時の実売価格は税込約1万6,000円。
この価格でケースまで付属していたことを考えると、コストパフォーマンスはかなり高かったと思います。
ただし、現在の希望小売価格は22,880円まで上がっています。今の価格で考えると、購入当時ほど圧倒的に安いという印象ではありません。何でも値上がりしているので仕方ありませんね。
4.6ftと5.0ftを選べるスイッチスタイル
FTX-46/505ULは、グリップとブランクの間に約19cmのバットピースを加えることで、4.6ftから5.0ftへ変更できます。
追加するピースにはガイドがないため、リールとラインをセットしたまま短時間で長さを変えられます。
私は川幅5m前後を目安に使い分けていました。
- 川幅5m未満の狭い沢や藪の濃い区間:4.6ft
- 川幅5m以上の少し開けた渓流:5.0ft
使用割合はほぼ半々です。
ただし、釣行途中で実際に長さを変えたのは、使い始めの3回ほどでした。
どちらかといえば、必要に迫られたというより、スイッチスタイルを試したかったから、というのが本音。
その後は入渓前に渓相を見て長さを決め、そのまま一日使うことがほとんどでした。
せっかくのユニークで面白いシステムなのに、物臭な私は面倒で、途中で切り替えることは殆どありませんでした(笑)
しかし、このロッドでの釣行の際には、常にバットピースを大きさの合うペンケースに入れて携行していました。
紛失や破損を防ぐためにも、入れ物は用意しておいた方が良いと思います。

約50釣行で感じた使用感
キャストは対応できる重量の幅が狭い
このロッドで最も気になったのは、継ぎ目が多いことでロッド全体の張りが強く、キャストのスイートスポットが狭いことです。
ルアーの重さをブランクに乗せて曲げる感覚が乏しく、適合ルアーは1〜8gと表記されていますが、私が実用的だと感じたのは3.5g以上でした。
投げやすかったのは、4.5gのDコンタクトと、5gのリュウキ46S辺りのヘビーシンキングです。
軽めのルアーは扱いにくいと感じました。
5.0ftに伸ばすと4.6ftよりはルアーの重さを乗せやすくなりますが、劇的に変わるわけではありません。
多少違いはあるという感じでした。
ただし、これはトレッキング&トラベラーに限った話ではなく、継ぎ目の多いパックロッドならではの特性です。
同シリーズのパックロッドと2ピースを比較すれば、どれでもこういう傾向にあります。
一方、張りの強さを生かしたミノーのトゥイッチは良好で、ヘビーシンキングミノーを積極的に動かす釣りには向いています。
この辺りの感覚はファインテール382ULに似た感覚でした。

感度は良好だが、やや魚を弾きやすい
感度は価格帯を考えれば、そこそこ良好でした。底石への接触やバイトも十分に把握できます。
ただし、ロッド全体の張りが強いぶん、2ピースのファインテールよりは若干魚を弾きやすいように思います。
釣果に影響が出るような差ではありませんが、私はそのように感じました。
そして、魚を掛けてからのパワーに不安はありません。
このロッドでは32cmのアマゴ、31cmのイワナ、51cmのニジマスに加えて45cmのブラックバスも釣りました。
尺クラスの渓流魚には余裕があり、40cm級でも対応できるパワーです。
51cmのニジマスとのファイトはさすがに厳しく苦労しましたが、ロッドではなく、当日使っていたナイロン5lbの強度不足による部分が大きかったです。

携行性を優先する人には素晴らしい選択肢
パックロッドであるFTX-46/505ULの魅力は、やはり約43cmの仕舞寸法です。
さらには1本のロッドで2本分携行できること。これは唯一無二の強みです。
バイクや自転車、公共交通機関を使う釣行、旅行先での釣り、登山を伴う源流やキャンプ釣行など、ロッドを短く収納する明確な理由がある人には適しています。
反対に、車で移動し、2ピースロッドを問題なく運用できる方には積極的に勧めません。
パックロッド特有の継ぎ目の多さによる硬さや、それによるキャストのスイートスポットの狭さを考えると、携行性以外の部分であえて選ぶ理由は少ないからです。
初心者の方の最初の1本についても同様です。
携行性を優先する事情がなければ、より素直に曲がる2ピースロッドの方が良いです。
同じファインテールシリーズなら542ULがオススメ。
リンク
まとめ
ファインテール FTX-46/505ULは、単に携行しやすいパックロッドであるだけでなく、4.6ft・5.0ftを選べるスイッチスタイルがユニークで合理的なロッドです。
付属ケースを含めた携行性、価格以上の外観、ミノーを動かしやすい張り、尺上クラスにも余裕を持って対応できるパワーは魅力です。
一方で、パックロッドの特性である継ぎ目の多さからロッド全体が硬く、ルアーの重さを乗せられる範囲は狭め。
初めての1本に勧められる万能ロッドではありません。しかし、バイク釣行や沢泊など、携行性を優先する明確な目的がある人にとっては、現在でもユニークで実用的な選択肢です。
なお、現在は同じスイッチスタイルにグラスモデルのFTG-46/505ULもあります。
私は使用していないため断定はできませんが、今選ぶなら、継ぎ目の多さによる硬さをグラスの曲がりが補ってくれる可能性に期待し、こちらも一度試してみたいと思います。
渓流釣行記
▶真夏の冷川支流群を偵察!ヤマトイワナの穴釣り!?
▶泣き尺ヤマトイワナ!開田高原で枝沢と里川を偵察
▶冷川支流群でヤマトイワナ連発!寒さに震えた8月の開田高原
▶歴戦の尺イワナとヤマトイワナで大戦果だった初夏の馬瀬川上流
▶死ぬかと思った!GW最後の十津川渓流で夢の続きを
ロッドレビュー
▶シマノ カーディフ ネイティブスペシャルS54ULレビュー
▶ファインテール542ULレビュー
▶ファインテール462UL(グラスモデル)レビュー
▶ファインテール382ULを他のショートロッドと比較レビュー
装備レビュー
▶私が渓流で愛用している帽子!特徴あるキャップとゴアテックスハット
▶虫よけスプレーだけじゃない!水でも汗で流れない防虫ウェア
▶2度目の購入|リトルプレゼンツ ライトウエイトWDシューズ レビュー
▶リトルプレゼンツV23ストラップベストネオ|5年使用レビュー
▶渓流釣りのビクには水筒の流用が最適解



コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく拝読させて頂いております。わたくしこれしか使っていないので大変参考になりました。グラス欲しくなりましたよ。
コメント嬉しいです!
実際に使っていないので想像なのですが、パックロッドはグラス素材と相性が良い気がします。
次はトレッキング&トラベラーとスーパーショートロッドはグラスにしてみようと思います!