夏の渓流釣りや登山、キャンプなどのアウトドア活動では、虫への対策が欠かせません。
多くの方が虫よけスプレーで対策されているでしょう。
しかし、特に渓流のウェットウェーディングでは、下半身が水につかるため、虫よけスプレーを吹きかけても水に入った瞬間に流れてしまいます。
もちろん虫よけスプレーも併用しますが、汗をかき、水に入る渓流釣りではスプレーだけに頼れません。
▶こちらの記事でも触れているので良ければご参照ください。
私は体質のためか虫刺されに対する反応が強く、蚊に刺されただけでも直径5cmほど腫れることがあります。ブヨに刺された際の腫れ方は、アシナガバチの攻撃に匹敵するほどダメージです。


そんな私が夏の渓流で使っているのが、服そのものに防虫加工を施した「防虫ウェア」です。
(インセクトシールド、インセクトバリヤー、ノーフライゾーンなど)
普通の速乾シャツやタイツと比べ、生地の上から刺される被害は体感で約7割減りました。
汗や水で濡れても効果が変わらず、渓流釣りとは相性抜群。
登山やキャンプなどアウトドアはもちろん、日常でも役立つ装備です。
この記事では、実際に使ってきた防虫ウェアの効果と、現在使用中のミレー製品を合わせて紹介します。

虫よけスプレーだけでは防ぎきれない
虫よけスプレーは手軽で、露出した肌を守るためには必須のアイテムです。
私も上半身の首元や手などの防虫ウェアで覆われていない部位には使用しています。
しかし、汗を大量にかく登山や、水に入る渓流釣りではすぐに流れてしまいます。
特にウェットウェーディングでは、少なくとも下半身は完全に水没するため、スプレーを塗っても入水した瞬間に流れ、長くは残りません。私は下半身には虫よけスプレーを使わず、防虫タイツを対策の中心にしています。
また、普通の薄手タイツや速乾シャツでは、肌を覆っていても生地の上から刺されることがあります。長袖・長ズボンを着るだけでも露出は減らせますが、それだけで完全に防げるわけではありません。
防虫ウェアを着たうえで、露出部分はスプレーを併用する方が効率的です。
防虫ウェアを5〜6年使って感じた効果
防虫加工ウェアを使い始めてから5〜6年ほどになります。
普通の速乾シャツやタイツと比較すると、生地の上から刺される被害は体感で約7割減りました。蚊・ブヨ・アブで効果に明確な違いを感じたことはなく、全体として刺されにくくなった印象です。
防虫ウェアを着ていても、まったく刺されなくなるわけではありません。
たまに生地の上から刺されることもありますが、実際の被害は首元や袖口など、ウェアの隙間や露出部分に集中します。
川で完全に濡れても効果の低下を感じない
私が防虫ウェアと渓流釣りの親和性を特に高く評価している理由が、水に濡れた状態でも使用できることです。
ウェットウェーディングでは全身ずぶ濡れが前提ですが、今回紹介している防虫ウェアたちは濡れていても、乾いていても、防虫効果が落ちません。
虫よけスプレーのように入水した瞬間に流れ落ちる心配がなく、釣行中に気にする必要がありません。
アウトドアから日常まで幅広く使えますが、水濡れへの強さから特に渓流釣りでメリットを感じています。
3種類の防虫加工を使ったが効果差は感じない
これまで、次の3種類の防虫加工ウェアを使用しました。
| 防虫加工 | 使用したメーカー・製品 |
|---|---|
| インセクトシールド | インセクトシールドジャパンとヘインズのシャツ・タイツ |
| インセクト バリヤー | ミレーのシャツ・タイツ |
| ノーフライゾーン | がまかつのシャツ・タイツ |
名称や開発元は異なりますが、いずれもペルメトリン系成分を繊維に加工する仕組みです。
メーカーに違いはあれど、少なくとも実使用では効果の差は感じませんでした。
そのため、私は特にメーカーや防虫加工の種類は気にせず、サイズやその時の入手のしやすさで選んでいます。
各加工の詳細は、インセクトシールド、ミレー「インセクト バリヤー」、No Fly Zoneの公式情報で確認できます。
現在使っているミレーの防虫ウェア
現在は、ミレーのインセクト バリヤー採用ウェアを上下で使用しています。


インセクト バリヤー ハーフジップ ロングスリーブ
上半身には、メンズの「インセクト バリヤー ハーフジップ ロングスリーブ」を使用しています。
首元まで覆えるハーフジップ仕様なので、一般的なクルーネックのシャツより肌の露出を抑えられます。生地は薄手で通気性がよく、防虫加工による暑さや蒸れを感じたことはありません。
アンチ インセクト タイツ
下半身には「アンチ インセクト タイツ」を使用しています。
ウェットウェーディングではタイツが完全に水没しますが、夏場なら約1時間で乾燥します。肌触りと着心地もよく、防虫機能を抜きにしても速乾タイツとして優秀です。
サイズ感と洗濯
私の体格は身長181cm、体重80kg前後で、シャツ・タイツともにXLを使用しています。サイズ感は若干小さめに感じます。
使用後は毎回、ほかの衣類と同じように普通に洗濯しています。特別な手洗いやメンテナンスはしていませんが、少なくとも1シーズン程度で防虫効果が落ちたと感じたことはありません。
防虫ウェアは概ね2シーズン程度で買い替えていますが、防虫効果の減少ではなく、何度も藪や岩で引っ掛けて生地が穴だらけになってダメになるという感じです。
コンバットシャツも併用
背中は面積が広いうえ、虫が止まっていても気づきにくい部位です。
そこで私は、防虫対策と保温を兼ねて、防虫ウェアの上からコンバットシャツを重ねて着ることがあります。V-23ストラップベストのレビューでも触れましたが、渓流装備にはミリタリーテイストを取り入れています。
夏場の関西では、いかに暑さを軽減するかが重要でしたが、長野の渓流では真夏でも肌寒く感じることがあります。
そんな環境では、薄手の防虫ウェアとコンバットシャツの重ね着がちょうどよく、物理的にも生地が二重になるため、上から刺される機会はかなり減ります。
▶冷川支流群でヤマトイワナ連発!気温16℃で寒さに震えた8月の開田高原


また、私は特に渓流釣りでは派手な服装を避け、周囲に馴染む色や迷彩柄を選ぶことが多いです。
魚にこちらの存在を察知されにくくする意味でも、服装は釣りに影響すると考えています。
過去に使ったヘインズとがまかつ
以前は、何度かヘインズのインセクトシールド付きシャツとタイツも購入しました。(シャツの方は現役)
価格は3,000円~4,000円程度。
他の製品と比べて非常に安価なのに防虫効果は変わらず、価格を考えるとコストパフォーマンスは抜群でしたが、最近は在庫切れが続いています。もし見かけたら即購入です。


がまかつのノーフライゾーン付きシャツ・タイツも使用しました。こちらも効果や着心地への不満などはなく、破損・劣化によって買い替えました。
3種類の防虫ウェアは使ってきましたが、防虫加工の種類による効果の違いは特に感じませんでした。
正直、どれを選んでも良いというのが私の本音です。
防虫効果を高めるウェアの選び方と使い方
黒などの濃色は避ける
私は渓流ウェアに黒をほとんど使いません。防虫ウェアも、グレーなどの明るい色を選んでいます。
アブ、ブヨは黒や紺のような濃い色に誘引され、ハチには警戒・攻撃反応を起こさせやすいそうです。
私にはアカデミックな知識はありませんが、そういう文献があるので、被害を減らすための予防策として、装備の色には気を使っています。
ゲーターやウエットスーツのようなネオプレーン素材は仕方ないですが、基本的には黒を避けたコーディネートを心掛けています。

▶リトルプレゼンツV23ストラップベストネオ|5年使用レビュー
▶私が渓流で愛用する帽子|特徴あるキャップとゴアテックスハット
隙間と露出部分はスプレーで補う
防虫ウェアを着用していても、首元や袖口などの隙間から刺されることがあります。残る被害の多くは、生地の上ではなく、このような隙間や露出部分です。
私は上半身の露出部分に、フマキラーの「スキンベープミスト プレミアム」を使用しています。ディート30%配合で、蚊・ブユ・アブ・マダニ・ヤマビルなどが適用害虫です。
下半身は入水すればスプレーがすぐに流れるため使用せず、防虫タイツに任せています。
つまり、虫よけスプレーを完全にやめるのではなく、次のように役割を分けています。
- 肌を覆う部分:防虫加工ウェア
- 首や手などの露出部分:虫よけスプレー
- 刺された後:ポイズンリムーバーや処方薬
防虫ウェアと併用しているもの
パワー森林香
ブヨとアブを遠ざける力は、私が使ったものの中では森林香が最も強力だと感じました。
以前は専用ケースに入れて釣行中も携行していました。
現在はケースがないため使っていませんが、来シーズンからは再び携行する予定です。
ただし、転倒してケースごと水没すると火が消えてしまいます。火を使用するため、使用できる場所や周囲の安全にも注意が必要です。この記事の主役はあくまでも防虫ウェアなので、森林香は補助装備という位置づけです。
ポイズンリムーバーと処方薬
刺されたことに気づいたら、速やかにポイズンリムーバーで対応します。
すぐに吸引できた場合は、その後の腫れとかゆみが明らかに軽くなります。
特定のメーカーにはこだわっていません。コンパクトなものをV23ベストのポケットに入れています。
また、私は病院で処方されたアンテベートとセレスタミンも携行しています。どちらも処方薬なので、虫刺されの症状が強い方は病院で相談してみてください。

ハッカ油とおにやんま君
以前はハッカ油とアルコールを使って虫よけを自作していました。効果は十分に感じましたが、毎回作るのが面倒になり、現在は市販の虫よけスプレーを使っています。
おにやんま君も使用したことがあります。ただ、私は羽を折ってしまうので現在はキーホルダー型のものをぶら下げています。
効果があるのかないのかは正直わかりません(笑)
しかし、これで少しでも虫刺されを低減できる可能性がある、、、かもしれないので、一応持っています!
邪魔になるようなものではありませんしね。
まとめ|夏のアウトドアでは防虫ウェアを全員にすすめたい
渓流で防虫ウェアを使い続け、普通のシャツやタイツと比べて、生地の上から刺される被害は体感で約7割減りました。
特にウェットウェーディングでは、虫よけスプレーを下半身に使っても、水につかった瞬間に流れてしまいます。濡れた状態でも防虫効果の低下を感じず、夏場なら約1時間で乾く防虫ウェアは、渓流釣りと非常に相性のよい装備です。
もちろん、キャンプ、サバゲー、トレッキングでも同じように使えます。虫刺されで強く腫れる人だけでなく、夏のアウトドアを楽しむ全員におすすめできます。
対策の基本は、防虫ウェアで肌を覆うこと。そのうえで露出部分に虫よけスプレーを使い、ポイズンリムーバーも携行する。この組み合わせが、私が長年試してたどり着いた現在の防虫対策です。
渓流釣行記
▶真夏の冷川支流群を偵察!ヤマトイワナの穴釣り!?
▶泣き尺ヤマトイワナ!開田高原で枝沢と里川を偵察
▶歴戦の尺イワナとヤマトイワナで大戦果だった初夏の馬瀬川上流
▶死ぬかと思った!GW最後の十津川渓流で夢の続きを
ロッドレビュー
▶シマノ カーディフ ネイティブスペシャルS54ULレビュー
▶ファインテール542ULレビュー
▶ファインテールトレッキング&トラベラー46/505ULレビュー
▶ファインテール462UL(グラスモデル)レビュー
▶ファインテール382ULを他のショートロッドと比較レビュー
装備レビュー
▶ダイワ ネオゲーター他、3種類のゲーターを比較
▶絶妙サイズ!スミス ミニラバーネット コルク40
▶2度目の購入|リトルプレゼンツ ライトウエイトWDシューズ レビュー
▶渓流釣りのビクには水筒の流用が最適解



コメント
コメント一覧 (2件)
今年、吉田川でヤマビル多数にたかられたので、可能な限り肌の露出を避けるのも大事ですよね。
僕は基本的に下半身はウェーダー、上半身はフードをかぶり、バラクラバや耳掛けタイプのゲーターで夏以外は鼻と指先しか露出してません。夏は暑すぎて顔は出しますけど、フードは被ります。
友達の首に血を吸って肥大化したヒルが・・・ってのを見てるので。
メマトイ(これ正式名称かわからないです)対策あれば教えてほしいです。本当にうっとおしいです。メマトイ→イライラ→体熱でサングラス曇る→イライラの負のループになることがあるので。
ヒルも嫌ですね…
私はシューズとゲーターをヤマビルファイターでベタベタにしています。
やはり露出を少なくするのが基本で最も効果的だと思います。
メマトイも悩みの種ですね。
私は帽子のツバの虫除けスプレーをかけるのと、とはフリスク食べながら釣りしてます!
フリスクのようなハッカ系を食べると効果あるように思います!