渓流釣りで魚を持ち帰るためのビクには、魔法瓶タイプの水筒が非常に適しています。
なかでも「FJbottle 1.2L」は、ビク代用の水筒としての適性が特に高いです。
保冷が心配になる真夏の長時間釣行や強い雨、完全に水没するようなウェーディングでも使い続け、現在も私にとっての渓流用ビクの決定版です。
この記事では、魔法瓶の水筒が渓流用のビクに向いている理由、ビク代用の水筒選びに必要な条件、FJbottle 1.2Lのビクとしての適性、保冷性能や収容力、実際の携行方法まで詳しく解説。
水筒ビクについて、日本一詳しく考察する記事にします!

※この記事は2023年3月18日にアメブロで書いた記事を、4シーズン使用した経験に基づき加筆・再編集したものです。
結論|私の渓流ビクはFJbottle 1.2Lが決定版
ビクやクリールとは、釣った魚を持ち運ぶための入れ物です。
渓流釣り用として各社から専用品も販売されていますが、魚を持ち帰る数が大量でさえなければ、魔法瓶タイプの水筒をビクとして流用できます。
私が水筒ビクに求める条件は以下の6点です。
- 長時間の釣行でも魚を冷たい状態に保てること
- 雨やウェーディングで外から水が入らないこと
- 魚から出た水分や血、臭いが外へ漏れないこと
- 保冷剤を入れても十分な容量が残ること
- ハードな遡行でも安定して携行できること
- 使用後にきれいに洗えること
これらを全て満たしているのが、FJbottle 1.2Lです。
私は基本的にキャッチ&リリース派で、魚を持ち帰るのはシーズンに数回程度。
キャンプ釣行などの泊まりの際でも、持ち帰るのは4〜5匹ほどです。
私のこのようなスタイルでは、容量と手返しに優れるクリールよりも、保冷・防水・携行性に優れる水筒の方が遥かに有用なのです。一般的なクリールを選ぶ理由はありません。
渓流釣りのビクに魔法瓶の水筒が適している理由
魔法瓶タイプの水筒は、もともと飲み物の温度を長時間保ち、持ち運ぶために作られています。
真空断熱構造による高い保冷力があり、蓋を閉めれば密閉されて水の侵入を遮断できます。
さらに、ステンレス製なので使用後の汚れを洗い流しやすく、魚を入れる容器に求められる条件とよく重なります。
一般的な渓流用ビク(クリール)は魚を次々と入れられる反面、可動式の投入口があるため密閉できません。雨や深いウェーディングでも水が入らず、魚を冷たい状態で持ち帰れるのは魔法瓶ならではの強みです。
ただし、魔法瓶なら何でもビクとして使いやすいわけではありません。私が考える必須条件は、次の4点です。
- 容量が1L以上あること
- 口径が4.5cm以上あること
- 紐を通せる持ち手があること
- 中蓋がないこと
魚と保冷剤を一緒に入れるには、最低でも1L程度の容量が必要です。
口径が狭いと魚を入れにくいうえ、小型の保冷剤でも入りません。
持ち手は、肩掛けで携行するときや落下防止コードを通すために必要です。
また、中蓋があると魚を入れるたびに外して戻す手間が増えます。中蓋を固定する構造によって、開口部が狭くなっている製品も多いです。
実際に探すと、特に「口径が狭い」「中蓋が邪魔」という理由で候補から外れる製品が多くありました。
容量だけでなく、魚と保冷剤をスムーズに出し入れできる形状であることが重要です。

FJbottle 1.2Lのスペックと選んだ理由
FJbottle 1.2Lは、私が考える4つの必須条件をすべて満たしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 1.2L |
| 高さ | 約31.5cm |
| 最大径 | 約9cm |
| 口径 | 5.4cm(実測) |
| 重量 | 468g(蓋を含む実測値) |
| 素材 | ステンレス |
| 保冷力 | 11℃以下・24時間(メーカー公称) |
| カラー | ホワイト |
口径は実測で5.4cmあり、魚や保冷剤を入れる際に不自由を感じたことはありません。
32cmのイワナも問題なく収容できました。1.2Lの容量があるため、十分な余裕があり、真夏に保冷剤を2個へ増やしても収容力を大きく圧迫しません。

本体カラーはホワイトを選びました。日射による温度上昇を抑えやすいことに加え、山の中でも視認性が高く、万一落としたときにも発見しやすいと考えたためです。
ラフに扱っているため底部には小さな傷やへこみがありますが、内外ともに錆はなく、4シーズン使用してもパッキンの劣化や水漏れもありません。

実釣で分かった保冷力・完全防水・容量
真夏の長時間釣行でも保冷状態に不満はない
現在まで保冷状態に問題を感じたことは一度もありません。
7〜8月の真夏に約12時間釣りをした日も、小型保冷剤2個で魚は十分に冷たい状態でした。
6月下旬には約13時間の釣行(下の表のテストの際)でも使用しています。魚は釣れた時点から順次入れ、退渓後も別のクーラーボックスへ移さず、FJbottleに入れたままコテージまで持ち帰っています。
保冷剤が解けていた時でも内部と魚は十分に冷たく、鮮度維持に不安を感じたことはありません。
真夏は小型保冷剤を2個、それ以外の時期は1個が私の基本です。使用しているのは、ケーキや寿司を購入した際に付いてくる5×4cm程度の一般的なものです。
以前、最高気温28℃の晴天の6月下旬に、保冷剤1個を入れて状態の変化も確認しました。
| 時刻 | 保冷剤の状態 |
|---|---|
| 7:30 | 自宅で水筒へ投入 |
| 11:30 | ほぼ凍った状態 |
| 15:30 | 表面や角が柔らかくなる |
| 19:00 | 半分近くが凍った状態 |
| 21:00 | 解凍が進む |
| 24:00 | わずかに凍った芯が残る |
| 翌7:00 | 完全に溶けているが、中の魚は冷蔵庫程の冷たさを維持 |
手触りで確認した簡易的なテストですが、魔法瓶の中では小型保冷剤1個でも冷たさが長く残ることを確認できました。
強い雨でも完全に水没しても浸水しない
渓流釣りでは、あえて強い雨の中で釣り続けることもあるでしょう。
ウェーディング中に水筒が完全に水没することもあります。
FJbottleを後述のタクティカルベルトに装着したまま何度も完全に水没していますが、川の水が入ったことありません。もちろん強い雨の時でも同様です。魚から出た水分や血、臭いも外へ漏れることはありません。
以前は強い雨の日にダイワのウエストクリールへ水が溜まり、魚が水っぽくなったことがありました。FJbottleへ替えてからは、雨の日や長時間釣行でも安心できます。
普段の持ち帰りには十分な余裕がある
魚の体高や保冷剤の数によって変わりますが、FJbottle 1.2Lへ収容できる匹数のおおむねの目安は次のとおりです。
| 魚のサイズ | 収容できる匹数の目安 |
|---|---|
| 30cm程度 | 3〜4匹 |
| 25cm程度 | 6〜7匹 |
| 20cm程度 | 15〜20匹 |
実際の最多は、20cm前後のアマゴ15匹です。また、32cmのイワナ1匹と20cm程のアマゴ・イワナ4匹を一緒に入れたこともあります。普段持ち帰る4〜5匹なら余裕があり、状況に応じて魚を追加できます。
真夏に保冷剤を2個使っても数匹なら余裕があり、収容数を圧迫しないことも1.2Lを選ぶ利点です。
タクティカルベルトとボトルホルダーでの携行方法
モールシステムで右後方へ固定する
FJbottleを携行する際は、モール対応のボトルホルダーへ入れ、タクティカルベルトの右後方(手に干渉しない位置)へ固定しています。
個人的に、タクティカルベルトは水筒の携行だけではなく、渓流釣りに必須の装備。

ベルトとホルダーの両方がモールシステムに対応しているため、脱着も位置決めも自由です。
遡行中にずれにくく、身体へ密着させられます。
丈夫なタクティカルベルトにホルダーで固定すると歩行中も左右に揺れず、重さも気になりません。
身体の近くへ収まるため、周囲の岩や木にもぶつけにくくなります。
落下防止の方法も重要です。ボトルホルダー上部の巾着紐を、水筒の蓋にある持ち手へ通します。その巾着紐に取り付けたカラビナを、ボトルホルダーのD環へ接続しています。


これにより、もし水筒がホルダーから抜けても巾着紐が落下を止めます。
藪漕ぎやハードな遡行では、この落下防止に助けられたことが何度かあります。単なる念のためではなく、実釣では必須の対策です。
魚を入れる際の手順
魚を入れる際は、水筒をホルダーから取り出す必要はありません。
タクティカルベルトを左へずらし、右後方にある水筒を身体の右前へ移します。次に落下防止コードを外し、蓋を開けて魚を入れます。あとは逆の手順で蓋と落下防止を戻し、ベルトを元の位置へ回します。
一般的なクリールの可動式投入口ほど素早くはありませんが、数匹を持ち帰る私の使い方では、この手間が気になったことはありません。
肩掛けで携行する方法もある
タクティカルベルトを使わず、一般的なクリールのように肩から掛けて携行することもできます。
私は水筒の蓋にある持ち手へパラコードを巻き、ライフルスリングを接続して使用していました。肩掛けでも携行方法として十分に実用的です。
この写真のスリングは私がサバゲーで使っていたマグプル製のものですが、こんなものは必要はありません。
エアガン用のもので十分です。

余談ですが、パラコードはアイディア次第で釣りはもちろん、あらゆる場面で活用できる汎用性の高さがあります。
1束持っていると便利ですよ。

魚と保冷剤の入れ方・使用後の洗浄方法
魚と保冷剤の入れ方
自宅を出る前に、凍らせた保冷剤を常温のFJbottleへ入れておき、釣り場ではその上から魚を順番に収容します。保冷剤が大きくて口径5.4cmの開口部を通らない場合は、あらかじめ二つ折りにして輪ゴムで固定した状態で凍らせます。折る必要がなければ、そのまま使います。


保冷剤には、キッチンペーパーを二重に巻いて輪ゴムで固定します。凍った保冷剤に魚が直接触れるのを防ぐとともに、魚から出る水分を吸収させるためです。
魚が水に浸かると食味が悪くなるため、内部の水分は極力少なくできるように意識しています。

持ち帰る魚は、その都度、締め、血抜き、内臓と血合いの除去まで完全に行ってから水筒へ入れています。
保冷力だけに頼るのではなく、現場での下処理も徹底すれば、魚の品質をしっかり維持できます。
最高の状態の魚を食べられるのは、私たち釣り人の特権ですからね!
使用後の洗浄と保管
使用後は洗剤と付属の柄付きスポンジで内部を洗い、洗剤が残らないよう十分にすすぎます。
その後、熱湯を注いで約5分置いています。
深さ30cm以上ある水筒なので、手は届きません。
こういうスポンジを付属させてくれているのは、メーカーのありがたい配慮で好印象です。

注意!
熱湯消毒の時は蓋を閉めてはいけません!
熱湯の蒸気で内圧が高まると危険なため、蓋は上に載せ、蒸気を当てるだけにしています。

熱湯を捨てた後は、水筒を逆さにして乾燥させます。熱湯を入れた後なので乾燥は早いです。完全に乾いたことを確認してから蓋を閉めて保管。
私はこのFJbottleを魚専用として使用していますが、この方法で手入れを続け、現在も魚や血の臭いが残ったことはありません。ステンレス製で洗いやすく熱湯消毒もでき、衛生面でもクリールより扱いやすいと感じます。
ダイワ ウエストクリール35(F)との比較
FJbottleへ替える前は、ダイワ ウエストクリール35(F)を使用していました。
魚を次々と入れられる大型投入口や高い収容力は、水筒にはない長所です。


一方、私のように持ち帰る魚が少量で、雨の日や深いウェーディング、長時間の釣行もする方はFJbottleの方が合っていると思います。
| 比較項目 | FJbottle 1.2L | ダイワ ウエストクリール35(F) |
|---|---|---|
| 実売価格の目安 | 3,000〜4,000円台 | 6,000円前後 |
| 保冷性能 | 真空断熱構造。真夏の長時間釣行でも不満なし | 発泡EVA+3mm厚断熱シート |
| 防水・密閉性 | 完全に水没しても雨でも浸水せず、血や臭いも漏れない | 投入口があるため雨や水が入る |
| 魚の入れやすさ | 蓋を開閉する必要がある | 次々と手返しよく魚を入れやすい |
| 収容力 | 20cm前後で15〜20匹程度が目安 | FJbottleより大容量(倍ぐらい) |
| 洗浄・衛生面 | ステンレス製で洗いやすく、臭いが残っていない | 取り外せるハードインナーは丸洗いできるが、臭いは蓄積する |
魚を毎回20匹以上を収容するような人には、ウエストクリール35(F)の大型投入口と収容力が役立つでしょう。魚を入れるたびに蓋を開ける必要がなく、手返しでは明確にクリールが上です。

反対に、持ち帰る魚が10匹程度までで、真夏の安定した保冷力や完全防水を求める人には、水筒ビクが適しています。ハードなウェーディングや雨天釣行が多い人にとっても、水が入らない密閉構造は大きな強みです。
手返しと容量を重視するならクリール、保冷力と密閉性を重視するならFJbottleという使い分けになります。
まとめ|大量に持ち帰らないなら水筒ビクは有力な最適解
魔法瓶タイプの水筒は、保冷力、密閉性、手入れのしやすさを備え、渓流釣りのビクとして極めて合理的です。
FJbottle 1.2Lは容量、広口、持ち手、中蓋のない構造という4条件を満たし、真夏、強い雨、完全水没、ハードな遡行でも問題なく使えています。
持ち帰る魚が10匹程度までで、真夏の保冷力や完全防水を重視する人には、FJbottle 1.2Lを自信を持っておすすめできます。
私にとって、渓流釣りのビクはFJbottle 1.2Lが決定版です!

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