今回は、スミスの超有名渓流用ミノー、Dコンタクトシリーズのレビューです。
初心者の方に向けた内容も多めに入っています。
渓流アングラーで、ルアーケースにDコンが入っていない人なんて殆どいないのではないかと思います。
(渓流ルアー界でNo.1?)
もちろん私も渓流ルアー釣りを始めた当初から使い続けているミノーです。
解禁当初から禁漁前まで、シーズンを通して全く使わない日は殆どないと思います。
釣り始めに状況を探るパイロットルアーとしても活躍しており、使用頻度は非常に高め。

最も気に入っているのは、キャスタビリティの高さです。
安定した飛行姿勢で狙った場所へ飛んでいき、近距離のピンスポットからロングキャストまで対応してくれます。
また、渓流を始めたばかりで、まだキャストに自信が無い初心者の方でも投げやすいでしょう。
今回は、私が普段使っている50と45を中心に、アクションの特徴、実際の使い方、他のミノーとの使い分けなど、私の所感をご紹介します。
また、Dコンに限ったことではありませんが、シングルフックに交換した際には動きに明確な変化があるので、そのメリットとデメリットにも触れていきます。

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Dコンタクト50とDコンパクト45のスペック
Dコンタクト50
全長:50mm
重量:4.5g
タイプ:ヘビーシンキング
標準フック:Dコンタクトフック #12
Dコンパクト45
全長:45mm
重量:3.5g
タイプ:ヘビーシンキング
標準フック:Dコンタクトフック #12
※重量とフックはメーカー公表の標準仕様です。以下では、純正トレブルフックでの使用感に加え、私が普段使っているシングルフック仕様での所感も紹介しています。
最大の魅力は飛距離とキャスタビリティの高さ
安定した飛行姿勢で、矢のように飛んでいく
Dコンタクト50を長く使い続けている一番の理由は、先述の通りキャスタビリティの高さ。
後方重心により飛行姿勢がとても安定しており、矢のように飛んでいきます。
飛距離も高く、ロングキャストでポイントを狙いたい場面では、非常に頼りになります。
渓流では、狙う場所に極力近づかずにルアーを届けたいもの。
低弾道で真っ直ぐに、オーバーハング下や枝などを避けてキャストしやすいのは大きな武器です。

近距離のピンスポットにも投げやすい
ロングキャストだけでなく、近距離のキャストも使いやすいです。
距離を問わず狙った場所に落としやすく、キャスティング時の性能に不満はありません。
サイズと重量が小さくなっても、45㎜クラスとしてはキャスタビリティが高く、ルアーを低弾道で正確に送り込むことができるため、小規模で障害物の多いボサ川でも扱いやすいです。
Dコンパクト45は50に比べると飛距離が落ちますが、ロングキャストが求められない、小規模なフィールドでは非常に有効です。また、シルエットが小さく、プレッシャーが高い状況でも使いやすいです。

アクションの特徴と実際の使い方
ダートで誘って、ただ巻きで食わせる
Dコンに限ったことではありませんが、ヘビーシンキングミノーのアクションで意識していることは、トゥイッチによるダートで誘い、ただ巻きで食わせることです。
延々とトゥイッチを続けるだけでなく、ただ巻きを組み合わせて使います。
ただ巻きでしっかり泳がせられる状況なら、半分以上はただ巻きで使っていると思います。
アクションはルアーの頭を軽く動かすだけのシェイクから、ジャークまで、状況に応じてさまざまな動かし方をします。
色々なアクションを試し、その日その時に合うものを探します。

基本はルアーが動いている状態を維持する
Dコン(を含むヘビーシンキング)では、ルアーの動きを止めるとすぐに魚に見切られるため(特にアマゴ・ヤマメ)、トゥイッチorただ巻きで、ルアーが動いている状態を維持します。
ただし、着水直後はフォールでのヒットも狙います。
テンションを掛けてフォールさせると、50も45もゆらゆらとロールしながら沈みます。
活性が高ければこれでヒットすることが多々あります。(特にイワナ)
着水直後の落ちパクは、木の枝でも、橋などの人工物でも、上空に何かオーバーハングになるものがある時に多いです。
また、カゲロウがハッチしていて魚がライズしている時にも落ちパクは見られますが、この際はヘビーシンキングよりもスローフォールやフローティングの方が反応が良いと感じます。

速い流れでのアップのただ巻きは得意ではない
Dコンタクト50は、止水や緩い流れでは、ただ巻きでも問題なく使えます。
ただし、速い流れをアップで引く場合は、ただ巻きではルアー自体がしっかり泳がず、流されるだけのように感じることがあります。このような場面では、しっかりトゥイッチで動きを与えて使います。
ヘビーシンキングで比重が重いので、このあたりはスローフォールやフローティングの方が強いです。
まぁこれはキャスタビリティとのトレードオフなので、当然でしょう。
クロスやダウンでは安定して扱いやすい
アップクロス~ダウンでの安定感は、大変よいと感じています。
多少流れがあっても浮き上がって水面を割ったりしにくく、安定して扱えます。
流れを受けながら狙ったコースを通したいときにも、扱いやすいミノーです。
通常のアップで釣り上がる場面から、クロス・ダウンで流れを利用する場面まで、幅広く使えることも、パイロットルアーとして選びやすい理由です。
典型的なヘビーシンキングの扱い方

流れが速いアップストリームの場合、川の流れに対してほとんど平行になるような、赤線のゾーンはただ巻きが苦手。
ただ巻きだけでは、ルアーが流されるだけになりがちで、トゥイッチなどで能動的なアクションが必要なゾーン。
その後の青線のゾーンでは、アップクロス→クロス→ダウンと、ルアーの角度が変わり、流れを受けやすくなるに連れて、ただ巻きがやりやすくなります。
魚が付いていそうな辺りの少し上流にキャスト→トゥイッチで誘う→(チェイスしてきた魚を)クロス・ダウンのただ巻きで食わせる、というのが普段の流れです。
Dコンタクト50とDコンパクト45の使い分け
幅広い状況に対応するDコンタクト50
Dコンタクト50は、極端に浅い場所や深い場所を除けば、広く使える汎用性の高いミノーです。
川の規模が大きくなり、飛距離が欲しい場面では、50の使いやすさが活きてきます。
近距離にも対応できるので、幅広い距離を投げ分けながら探っていく釣りにも向いていると思います。
小規模河川や高プレッシャー時はDコンパクト45
川の規模が小さいときや、プレッシャーが高いときは、Dコンパクト45を使うことが多いです。
50と45の選択で、イワナ・アマゴ・ヤマメといった魚種による得意不得意は特に感じていません。
普段は、目の前のフィールドの規模や状況に合わせて選んでいます。
これから渓流ルアーを始める方に、最初の1個を勧める場合も同じです。
より汎用性が高いのは50、小規模な川が多ければ45がよいと思います。
中流部から渓本流といった規模の大きいエリアや大場所では、Dコンタクト63も使います。
水深や流れの強さ、広い川幅に対応するためです。

シングルフック化のメリット・デメリット
現在、私はDコンの多くをシングルフックに交換して使っています。
シングル化には大きなメリットがありますが、アクションも明確に変わります。
この点は、交換する前に知っておいた方が良い部分です。
根掛かりが減り、浅い場所にも投入しやすくなる
ヘビーシンキングミノーでは、浅いポイントでは根掛かりが頻発しますが、シングルフックにすることで大部分を回避できます。
トリプルフックでは難しいですが、シングルフックであれば水深40〜50cm程度でも50㎜を投入します。
そういう場所では、ロッドを立て気味にして根掛かり回避を意識しますが、シングルフックであれば、思いのほか浅い場所でも扱いやすくなります。
これは、小規模なボサ川や枝沢でも大きなメリットになります。
こうした場所では本来は45㎜の方がマッチしますが、キャスタビリティを優先して、あえてシングル化した50㎜を投入することも多々あります。
小規模な沢でも、大きな(深い)落ち込みのような1級ポイントもあるうえ、そういう大事なポイントでは、特にプレッシャーを掛けないよう、なるべくロングキャストして、しっかり沈めたいですしね。
シングル化によって、本来なら50㎜の投入をためらう場所にも積極的に投入しやすくなります。

シングル化によるアクションの変化
一方で、シングル化すると、ルアーの動きは明確に変わります。
これは50と45の両方で同様に感じる変化です。
純正のトレブルフックでは、アクションを加えると、その場で頭を振るような動きになり、1回の操作での移動距離は比較的小さくなります。
シングルフックに交換すると、ダートの角度が明らかに浅くなり、1回の操作あたりの移動距離が大きくなります。
・トリプルフック
その場で頭を振るように動き、操作1回あたりの移動距離は比較的小さい。
・シングルフック
浅い角度で蛇行するように動き、操作1回あたりの移動距離が大きくなる。

根掛かりが減ることは大きな利点ですが、移動距離が増えることはデメリットにもなります。
特に狭いスポットでは、同じ場所で誘える余地が小さくなるためです。
Dコンに限らず、ルアー全般に言えることですが、シングル化で使い勝手が一方的に良くなるわけではありません。
これも性能のトレードオフ。
根掛かりのリスク減少や貫通力のアップは大きなメリットですが、このような動きの変化についても留意が必要です。
こちらでも触れているので、良ければご参照ください。
初期のブログで読みにくいところはご容赦ください…
使用しているシングルフックとサイズ
普段使っているシングルフックは、次のとおりです。
種類は主にカルティバ、ヴァンフックのドリフトフックを使用しています。
・Dコンタクト50
シングルフック #10

・Dコンパクト45
ヴァンフックのドリフトフック #12

63では、#6のシングルフックを使っています。
針先の向きは、全て純正のリフレイン50HSなどと同じ、ごく一般的な向きで取り付けています。
総評・まとめ
個人的にDコンシリーズに対する信頼性は最高レベルのものです。(私だけではないでしょうが)
このルアーをローテーションに加えない日など、シーズンの間にほぼ無いです。
現在は渓流ではヘビーシンキングが多用されていますが、2000年代中頃までの渓流ではフローティングが主流だったそうです。しかし、2003年にDコンタクトが登場して、ヘビーシンキング主体の現在の流れを作ったそうですね。いわば革命児。
何より、圧倒的なキャスタビリティの高さは素晴らしいと思います。
近距離から遠距離まで対応し、さまざまな状況で使えます。
また、耐久性も高い方だと思います。
長く使っていれば、傷や塗装剥がれは当然出ますが、リップを含めて破損は少なめ。
ただし、矢のように綺麗な姿勢で飛んでいくため、キャスト時に岩などにぶつけると、テールのアイが確実に変形します。
そのままだと真っすぐ泳がないので、修正して確認しましょう。
恐らくほとんどの渓流ルアーマンのケースに入っており、ネット上にはいくらでもレビューはあります。
今さら語るに及ばず…とも思いましたが、性能のトレードオフなどについて触れている情報が見当たらなかったので、私なりに思うことを書いてみました。
これから渓流ルアー釣りを始める方にも、強く勧められます。
メインフィールドの規模が大きければDコンタクト50、小さければDコンパクト45。
この2つは最初に買うべきミノーの筆頭格です。
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