リトルプレゼンツ V-23 ストラップベストネオ|5年間・約120回の釣行で使ったレビュー

渓流釣りでは、どのような装備を選ぶかで、釣りの快適さが大きく変わります。
必要な道具にすぐ手が届くのは、やはりフィッシングベストでしょう。
しかし以前の私は、ベストが便利だと分かっていながら、いかにも「釣り人」という見た目が好みではなく、基本的に避けていました。

そんな私が2022年3月に購入したのが、リトルプレゼンツの「V-23 ストラップベストネオ」

購入から現在まで5シーズン、釣行回数にすると約120回。
通常の渓流はもちろん、雨天や胸まで浸かる立ち込み、藪こぎ、源流域まで、さまざまな条件で使ってきました。

さらに購入から1年後には、後述の同社「LPポーチ AC-135」も追加。
さらにはタクティカルベルトも併用し、私なりの装備配置が完成しました。

購入直後にはアメブロでも紹介しましたが、今回は5シーズン使った現在の視点から、収納力や使い勝手、耐久性まで改めてレビューします。

目次

V-23を選んだ理由

V-23を選んだ大きな理由は、一般的なフィッシングベストとは少し違う、シンプルでミリタリー調のデザインだったこと。

私は渓流釣りの装備をミリタリーテイストでまとめています。愛用している帽子などはその最たるものでしょう。
V-23はそれにピッタリの雰囲気。大手メーカーのようにロゴが大きく主張していないところも好印象でした。

5シーズン使った現在も、このデザインへの好印象は変わっていません。

見た目はシンプルですが、実際に使うと随所に細かな工夫があります。
単に格好が良かったから使い続けているのではなく、道具として使いやすく、不満らしい不満が出なかったことが、5シーズン現役である最大の理由です。

V-23の仕様と各部のつくり

項目内容
製品名リトルプレゼンツ V-23 ストラップベストネオ
カラーカーキ
サイズフリー
素材ポリエステル
前面大型ポケットH21.5×W13.5×D5.5cm
前面小型ポケットH12.5×W13.5×D3cm
背面ポケットH19.5×W30×D9.5cm
購入価格約9,000円

大型ポケットと小型ポケット

前面には左右それぞれに大型ポケットと小型ポケットがあります。

大型ポケットには、メイホウの「リバーシブル100」が無理なく収まります。きつすぎず緩すぎず、出し入れしやすいサイズ感です。このルアーケースの使用を前提としているのではないかと思います。
小型のケースを複数に分けたい場合は、リバーシブルD-86であれば2個収納できます。

リバーシブル100
D86サイズ×2

ダブルファスナーを備えたポケットは両開きで、引き手にはパラコードが付いています。グローブでもつまみやすく、開閉方向を選ばないため、実釣中の使い勝手は良好です。

コードの先端が熱収縮チューブでまとめられているのも細かなポイントです。輪が大きく広がりにくいため、渓流で枝などへ不用意に引っ掛かる可能性を抑えられます。

まとめられたファスナーのツマミ

こうした細かい部分に、作り手の経験と工夫を感じます。

D環とストラップ

D環は前面と背面を合わせて7か所あり、水温計やラインカッター、熊鈴、ランディングネットなどを配置できます。数だけでなく位置が良く、必要な道具を自分のアクセスしやすい配置にできます。

各ストラップの長さ調節で余ったベルトには、バタつきを抑えるゴムバンドが付いています。

地味に見える部分ですが、長時間歩いたりキャストを繰り返したりすると、余ったベルトが身体へ当たるのは意外と気になるものです。すべてのストラップにゴムバンドが用意されているところにも、実釣を意識した配慮を感じます。

バタつき防止のゴムバンド

内側と背面のポケット

ルアーケースを入れるポケットの内側には、それぞれボタン付きのポケットが2つあります。ただし厚みがほとんどなく、スマートフォンやキーなど立体的な物を入れると、身体側へ当たる突起が気になります。
地図や鑑札、紙幣など薄い物には適していますが、私は現在どちらも使っていません。

ボタン付きの裏ポケット

背面にはマチのある大型ポケットがあります。現在はワークマンで購入した約4,000円のレインスーツと、行動中の食料を収納しています。
下半身はウェットスーツまたはウェーダーなので、携行するカッパは上だけです。

背面ポケットへアクセスするには、当然V-23を脱ぐ必要があります。そのため、頻繁に使う物ではなく、カッパや食料など必要なときだけ取り出す物を入れています。

現在の収納と装備配置

5シーズン使うなかで、現在は次の配置に落ち着きました。

右側の大型ポケット

  • ルアーケース(リバーシブル100)

左側の大型ポケット

  • スナップ・フックケース
  • タバコ用の防水ケース
  • 塩ラムネや行動食
  • ポイズンリムーバー
  • 虫刺され用の塗り薬

余談ですがポイズンリムーバー(赤色の小箱)は持っていた方がいいです。
アブ・ブヨなどの毒虫に刺された時にも、すぐにポイズンリムーバーで吸い出せます。

ポケット外回りとD環

前面のD環には

  • 小型メジャー
  • 水温計
  • フックシャープナー
  • ラインカッター

このほか、マルチプライヤー、小型の熊スプレー、糸くずワインダーなども、使用頻度と手の届きやすさを考えて外側へ配置しています。

背面のD環にはランディングネット、熊鈴、鑑札などを装着。
ランディングネットはマグネットリリーサーで簡単に脱着できます。

▶ランディングネットと周辺装備の記事

背面ポケットには前述のレインジャケットと食料を入れています。

道具を大量に詰め込んでいるわけではありませんが、渓流で必要になる釣具、安全装備、虫刺され対策まで一通り携行できています。

5シーズン使って感じた使い勝手

細部まで機能的で使いやすい

V-23で最も気に入っているのは、機能的なところです。

両開きのファスナー、つまみやすいコード、使いやすい位置にあるD環とポケット、ストラップのバタつきを抑えるゴムバンド。どれか一つが特別に目新しいわけではありませんが、一つひとつが実釣中の小さなストレスを減らしています。

約120回使っても、道具の配置や操作性に大きな不満はありません。あらゆる点で「特に不満がない」ことこそ、このベストの最大の長所だと思います。

長時間の遡行や藪こぎでも気にならない

長時間の遡行や藪こぎでも、肩への負担、ズレ、バタつきなどが気になったことはありません。キャストや移動の妨げになることもなく、着用感について不満はありません。

春先にはユニクロのライトダウンを着ることもありますが、夏の薄着と比べてもストラップを大きく調整する必要はなく、そのまま問題なく使用できています。

濡れても比較的乾きは早いと感じます。普段の釣行後は干すだけで、月に1~2回ほど洗濯していますが、特別に神経を使うことなく扱えています。

シンプルさと収納力は表裏一体

一方、一般的なフィッシングベストと比べると、収納力はやや少なく感じます。

必要な物を厳選すれば十分ですが、道具を多く持ち歩きたい人がV-23だけですべてを完結させるのは難しいかもしれません。

私はLPポーチを追加し、さらにタクティカルベルトへ一部の装備を分散することで補っています。

役立つ追加装備|LPポーチとタクティカルベルト

V-23はシンプルで使いやすい分、単体では収納力に少し不足を感じる場合もあるでしょう。

そこで私は追加の装備として「LPポーチ」と、「タクティカルベルト(モールベルト)」を併用しています。
LPポーチはリトルプレゼンツの純正品、タクティカルベルトはミリタリー装備の流用です。

LPポーチを追加してスマホを便利に収納

V-23の購入から1年後、2023年シーズンに追加したのが「リトルプレゼンツ LPポーチ AC-135」です。こちらも現在まで4シーズン使っています。

項目内容
製品名リトルプレゼンツ LPポーチ AC-135
サイズW11×H18×D4cm
素材ポリエステル
カラーカーキ
購入当時の定価1,980円(税込)

追加した目的はスマートフォンの収納

LPポーチを追加した最大の理由は、スマートフォンの収納場所を確保するためです。

スマートフォン自体には防水性能がありますが、できれば水没は避けたい。それでいて魚や景色を撮影するときには、すぐに取り出せる位置へ保持したいと考えました。

現在はスマートフォンと車のスマートキーを収納し、LPポーチは完全にスマートフォンホルダーとして定着しています。

ポーチ内部のキーホルダーにはストラップを取り付け、その先にスマートフォンを接続。万が一手を滑らせても、そのまま水中へ落とす可能性を減らしています。

マチが中身の落下を防ぐ

LPポーチの開口部には左右にマチがあります。

ファスナーを開いた際に前面が完全に倒れ込まないため、ファスナーを全開にしたまま忘れていても、中身が散乱したことはありません。

渓流では足場が不安定な場所でポーチを開閉することもあります。派手な機能ではありませんが、このマチは実際に使ううえで重要です。

取り付け位置は少し低めが使いやすい

LPポーチはマジックテープ付きのベルトでストラップへ固定できます。歩行、キャスト、藪こぎの際も、揺れたり邪魔になったりすることはありません。

ただし高い位置に取り付けると、首を動かした際に顎へ当たることがあります。
何度も顔周りへ触れると気になるため、私は顎に当たらないよう少し低い位置へ取り付けています。

防水性は高いが完全防水ではない

LPポーチは防水素材で作られており、短時間の雨や水しぶきから中身を守るには十分だと感じます。

ただし完全防水ではありません。一日中雨の中で釣りをしていると、開閉時に水が入るほか、時間とともにファスナーから水分が浸透してくることもあります。

スマートフォンやスマートキーなど濡らしたくない物を入れる場合、長時間の雨が予想される日は、小型の防水袋などを併用すると安心です。

タクティカルベルトで残りの装備を補う

LPポーチでスマートフォンの収納は解決しましたが、V-23にはドリンクホルダーがありません。
飲み物は重量があり、ベストに取り付けるとバランスが悪くなります。
そのほか、ベストのポケットへ入れるよりも腰へ分散した方が使いやすい装備もあります。

そこで、V-23と合わせて毎回必ず使用しているのがタクティカル(モール)ベルトです。
本来は軍用品で、拳銃やその他の装備などを腰回りに装着するためのベルトですが、丈夫で余裕のある設計に加えて、大変機能的で釣りとの相性も抜群です。

また、モール対応品であれば基本的に何でも追加可能で、拡張性・汎用性が極めて高く、自分好みに作り替えられることも大きな利点です。

▶渓流にも相性抜群のミリタリー装備!タクティカルベルトの使い方

現在、タクティカルベルト側には次の装備を取り付けています。

  • 懐中電灯
  • 予備ライン
  • ナイフ
  • ロッドホルダー
  • ボトルホルダー

特に飲み物は必要なので、ボトルホルダーを取り付けられるタクティカルベルトは欠かせません。

V-23に無理に詰め込むのではなく、LPポーチとタクティカルベルトへ用途別に分散することで、必要な装備をすべてバランスよく携行できています。

▶詳しくはこちらの記事から

5シーズン使用後の耐久性

V-23は通常の渓流だけでなく、丸一日雨天、深い立ち込み、藪こぎ、源流域でもラフに使ってきました。
それでも生地、縫い目、ファスナー、D環、ストラップなどに、使用上気になる傷みや故障はありません。

目に見える劣化は色褪せです。特にストラップ部分は新品時より色が薄くなりました。

ただし不自然な色味へ変化したわけではありません。新品と並べて比較すれば分かるものの、現在のV-23だけを見れば気づきにくい程度だと思います。

LPポーチも4シーズン使用していますが、ファスナー、面ファスナー、カラビナ、生地などに不具合はありません。

購入時の価格はV-23が約9,000円でした。当初は価格相応という印象でしたが、約120釣行ラフに使って劣化が色褪せ程度であることを考えると、現在はコストパフォーマンスの高い製品だと評価しています。

まとめ|あらゆる点で不満がないことが最大の長所

リトルプレゼンツ V-23 ストラップベストネオを、5シーズン・約120釣行使用してきました。

個人的にデザインは大変気に入っていますが、この製品の魅力は特定の機能だけが突出していることではありません。

両開きのファスナーや引き手のコード、D環とポケットの配置、ストラップのバタつきを防ぐゴムバンドなど、細部まで実釣を考えて作られています。シンプルでメーカーのロゴが主張しすぎず、他の装備とも合わせやすいデザインです。

長時間の遡行や藪こぎでも着用感に不満はなく、5シーズン使っても問題はありません。

道具を大量に持ち歩きたい人には、V-23単体では収納力が足りない可能性があります。ただし、LPポーチやタクティカルベルトで補うのであれば問題ありません。私自身も、その組み合わせで使用頻度の少ない装備も含めて携行できています。

初心者の方で選択肢が多くて決めきれず、「とりあえずこれで」という消極的な選び方でも失敗しにくいと思います。

現状では想像できませんが、もし現在のV-23が壊れたら、同じ製品をもう一度買う可能性は十分あります。
もちろん、せっかく買い替えるなら別の製品を試してみたい好奇心もあります。

それでも、今すぐ乗り換えたいと思う製品は特にありません。
約1万円で購入し、5年間・約120回の釣行でラフに使っても、目立った劣化は色褪せ程度。まだまだ現役で使えそうです。

突出した機能よりも、使っていて不満が出ないこと。
それこそが、V-23を5シーズン使い続けて感じた最大の長所です。

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